尿路結石とは
腎臓で作られた尿は尿管・膀胱・尿道を通って体外に出ます。 尿の中の結晶成分が固まって石になりこの通り道のどこかで詰まって激しい痛みや血尿などを生じるのが尿路結石症です。 日本では生涯に尿路結石になる人が100人に5人と言われ、特に20~50歳代の男性に多いとされています。 結石は存在部位により下図のように分類されます。 痛みの原因は、尿の流れが悪くなり腎臓や尿管が腫れる「水腎症」「水尿管症」が起こるためです。 この痛みは、結石がある側の脇腹から下腹部に起こり数十分から1時間ほど続きますが、その間は数分おきに痛みが強くなったり弱くなったりと強弱に波があるのが特徴です。
治療について
体外衝撃波による結石破砕治療
20mm以下の結石の治療は体外衝撃波による結石破砕が主流です。 当院にはEDAP社の結石破砕装置2台が導入されており、約30年間で10,000例近くの治療を行いました(2018年現在)。
*当院の治療装置は下部尿管結石など全ての部位の治療が可能です。
*痛みがある受診当日からの治療が可能です。
*麻酔やカテーテル留置などの処置を必要とせず外来通院でも治療可能ですが、結石が大きい場合や体外衝撃波であまり変化がない場合は、排石までに長期間かかる場合もあります。
結石破砕装置
2013年9月に承認された最新の装置です。
海外の統計では完全排石率81.5%、再治療率14%と従来の機種より高い治療効果が示されています。
当院では基本的に受診当日からの治療開始が可能です。
年間新規症例数300件以上
内視鏡による結石治療
当院で使用するエダップテクノメド社製ホルミウムレーザー装置(右)および軟性尿管ファイバー
当院では自然排石の経過観察や身体に負担の少ない体外衝撃波の治療を第一選択として治療を行っていますが、中には体外衝撃波単独では治療が難しいと予想される結石があります。 そのような結石に対してはレーザーを用いたfTUL(腎尿管結石砕石術)、PNL(経皮的腎結石破砕術)などの内視鏡手術も行っています。