WHO(世界保健機構)が男女別不妊原因を調査したところ、男性のみ24%、女性のみ41%、男女共 24%、原因不明11%と、近年では特に男性側に原因があるカップルが50%近くを占めています。精液検査により、精子数・運動率・奇形率などに異常がある場合を男性不妊症と診断します。

不妊期間2年以上の場合一度精液検査を受けられることをお勧めします。保険適応ですので精液検査のみであれば1000〜2000円程度で当日に結果がわかります。
(未婚の方のブライダルチェックは自費扱い(約5000円)となりますのでご注意ください。)

初診での検査を希望される方は、受診日・時間をお電話でご予約の上、3〜5日間の禁欲で御来院ください。また、検査は精液採取後1時間静置してから行いますので時間に余裕の無い方は後日再診日に説明を受けることも可能です。

男性不妊の原因として、睾丸の周りに血管の束ができる「精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)」や、パイプカット後や炎症による「精管通過障害」など手術で治る病気もあります。また、人工授精や体外授精などが必要な場合当該医療機関をご紹介いたします。

当院ではデジタル顕微鏡の導入によりモニター上でご自身の精液・精子の状態を観察していただくことが可能です。


※大川産婦人科・大川ART、大分大学附属病院産科婦人科など他医療機関で精液検査を既に行っている場合は初診予約時にその旨お伝えいただき、診察日にデータをご持参ください。。







男性不妊の治療にはホルモン剤やビタミン剤などを内服する方法や、精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)のように手術をする方法があります。

精索静脈瘤は上図のように睾丸の直上に静脈の束が出来る病気です。時に痛みを伴うことがありますが、精子の数が少なくなったり運動率が低下したりして不妊の原因となる以外は放置しても特に問題となる病気ではありません。精索静脈瘤は睾丸周囲の温度を上げることにより精子の数や運動率などに影響を与えていると考えられており、手術をすることにより約50%の方で精液所見の改善を認めます。

当院では精索静脈瘤に対して手術用顕微鏡を用いた「顕微鏡下内精静脈低位結紮術」を行っています。片側の場合原則的に切開部位(2cm程度)の局所麻酔で施行していますが、両側の場合は腰椎麻酔(下半身麻酔)もしくは全身麻酔が必要となります。この術式は開腹手術や腹腔鏡手術と比較した場合最も身体に負担が少なく精巣萎縮や陰嚢水腫などの合併症も非常に少ないことが報告されています。

入院は原則2泊3日、治療費は保険適応となり3割負担の方で約3万〜5万円です。
 *Wikipediaに病態などの説明があります。 →Wikipediaの記事へ
 



 

パイプカット手術後の修復も可能ですが、写真のようにピンセットの先よりも細い管を糸で縫合する非常に難しい手術です。手術により50-60%で精子の再出現を認めます(全例で回復するのではありません)。自費診療(片側約30万円)となります。

※パイプカットをしても精巣では精子が作り続けられています。現在はその精巣内精子を使った体外授精 (TESE-ICSI) での挙児が可能となったためあまり行われることはありません。
 
 
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    泌尿器科 [大分市 大分泌尿器科病院]